マイナンバー制度とプライバシーについて

マイナンバー制度とプライバシーについて 本年1月よりマイナンバー制度がスタートいたしました。社会保障、税、災害対策の行政手続きには、マイナンバーが必要になります。 行政側からすれば、個人番号によって異なる分野の情報を突合して、同一人物かどうか、確認できるようになり、行政運営の効率化が図られます。 逆に個人側からすれば、唯一無二・終生不変の個人番号と個人情報が関連付けられます。いったん情報が漏れ出てしまうと取り返しのつかない事態にならないか、と不安になってしまいます。                ...

一票の格差

一票の格差 本年は、任期満了に伴う参議院議員通常選挙の実施が見込まれています。多少の改正はありましたが、現在も「一票の格差」は是正されないままです。(約3倍の格差のある状態) 「一票の格差」とは、選挙で有権者が投じる票の重みの不平等を意味します。 国民主権のもと、三権分立に関わる問題ですので、そこから話を始めたいと思います。 三権分立とは ▼ 「三権」とは、憲法によって定められた、内閣の行政権、国会の立法権、裁判所の司法権の3つの権力を意味します。難しい概念が出てきましたので、ここでは3階建ての建物を想像してください。...

無効な遺言書

無効な遺言書 【事例】 Aさん(73歳)は、視力の低下と手の震えのため、遺言書を書き始めたが、妻から「これでは読めそうにない」と言われ、妻に自分の右手を背後から握らせ、一文字一文字、声に出し、自分の手を動かし、遺言書を書き上げました。 このような遺言書であっても、本人が書いた以上、有効になりそうですが、どうなんでしょう。 遺言は必要か? ▼...